祝・iPhone USB-C対応。でも実はUSB-Cって5種類もあって超ややこしいんです…

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  • author ヤマダユウス型
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祝・iPhone USB-C対応。でも実はUSB-Cって5種類もあって超ややこしいんです…
Image: Apple

端子の形状は同じだけど、中身はそれぞれ違うんです。

ついに発表されたiPhone 15シリーズは、Apple独自のLightning端子から、USB Type-C端子に変更されました! こんな動画出すくらいにはおめでたい

Video: ギズモード・ジャパン / YouTube

ですがちょっとお待ちを。実はType-C端子にはクッソややこしい違いがありまして、iPhone 15/15 PlusとiPhone 15 Pro/Pro Maxとではオススメのケーブルが異なるんです

ポイントは転送速度の違い

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Image: Wikipedia
CコネクタがType-Cのこと。該当規格が多すぎるんよ…。

iPhone 15と15 Plusには、USB 2.0という規格が用いられています。USB 2.0対応のケーブルはお値段も安く、最大転送速度は480Mbpsです。

一方、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxには、USB 3.1 Gen 2(3.2 Gen 2、USB 3、USB 3.1とも言う)という規格が用いられています。こちらはの最大転送速度は10Gbpsと非常に高速です。USB 2.0の20倍以上!

重要なのは、転送速度が異なるこれらのUSB Type-Cが、端子の見た目やケーブルの見た目は同じという点です。「同じ見た目なのに早さが違う」とか、ややこしすぎん?

どんなケーブルを使えばいいのか

iPhone 15と15 Plusユーザーであれば、USB 2.0や最大転送速度が480Mbpsと記載されたケーブルを選べばOK。

iPhone 15 ProとPro Maxユーザーなら、最大転送速度が10Gbpsのものを選べばOKというのが、現状の結論です。といっても、別にケーブルの転送速度を気にせずに使っていても大きな問題にはなりません。

例えばiPhone 15 ProにUSB 2.0のケーブルを刺しても、転送速度が480Mbpsまで落ちてしまうだけで壊れることはありません。逆にiPhone 15に10Gbpsのケーブルを使っても、10Gbpsの速度は出ないってだけ。

転送速度が早ければ、大きなデータを素早くやり取りできます。iPhone 15 Proは映像制作にも使えるほど高性能ですし、大量の動画や写真をPCにコピーするなら転送速度は早いほうが良いですよね。Proモデルを使うなら、10Gbpsがオススメでしょう。

Apple純正ケーブルじゃなくてもいいの?

こうした他社製のケーブルを使う場合、気になるのは「Appleから販売されてる純正品じゃなくても大丈夫なの?」という疑問。これについてはApple現地を訪れたジャーナリストの方が確認済み。

MFiとは、Appleが認めたサードパーティ製品のこと。「Made for iPhone」などのロゴがあれば、それはMFi認証を取ったAppleお墨付きアイテムってことです。

iPhone 15シリーズの充電ケーブルについては、こうしたMFi認証が不要であることが確認されています。数年前はMFi認証の無いアクセサリーをiPhoneに繋ぐと不安定になることもありましたが、今回はそのへんがおおらかですね。

無印派はケーブルにこだわり不要、Pro派は10Gbpsをチェック

まとめると、iPhone 15と15 Plusユーザーは、ケーブルへのこだわりは特に不要。iPhone 15 ProとPro Maxユーザーは、転送速度を重視したいなら10Gbps対応ケーブルを選べば良し。なおかつ、純正品やMFiといった点を気にする必要もなし。

なんならiPhone 15シリーズは購入時にUSB 2.0のケーブルが付属してるようなので、Proユーザーであってもデータ転送速度を気にしないなら2.0で充分の可能性もあります。Lightningが終わっても、色々とややこしいねぇ…。

Source: Apple ,Wikipedia, Twitter