読むだけでなく書けるって素晴らしい。Amazon Kindle Scribe使ってみた

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  • author 巽英俊
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読むだけでなく書けるって素晴らしい。Amazon Kindle Scribe使ってみた
Photo: 巽英俊

書けるって想像以上に便利なのね。

私はいろいろと物が捨てられない性格な上に、本やCDとなると止め処なく買いまくる性格なので、家が本だらけになっています。家族がいい顔しませんし、自分でも古本屋みたいな匂いにだんだんうんざりしていて、おまえ本当にこれちゃんと読むのか?とできるだけ自問自答しながら買うようにしているんですが、はっと気づけばまた増えている! どうしたらいいんでしょうか。

というわけで、最近は紙を減らすべく電子書籍も少しずつ取り入れているんですが、やっぱりタブレットってちょっと読書向けには画面がギラっとしていて、読んでいると目が疲れるんですよね。ここは専用のe-inkデバイスがいいんじゃないかって思ってたところ、いいタイミングで新たに発売されたAmazon Kindle Scribeに触れる機会が与えられました。気になるポイントをチェックしてみます。

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ブルーのかわいいパッケージ。面積は大きいが厚みは抑えめな感じ

やや大きめサイズは見開きで威力発揮

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同梱されているのはUSBケーブルとスタイラスペンのみ。潔い!

パッケージを開封すると、本体のほかに入っているのはUSBケーブルとスタイラスペンのみ。シンプルです。このKindle ScribeはKindleで初めて手書き入力機能が装備されたモデルってことで、ペンはかなり重要です。

スタンダードペンとプレミアムペンの2種類が用意されており、プレミアムペンだと消しゴム機能やショートカットがペン側で操作できるようになります。細かくペンを使いこなす自信がある人はプレミアムペンを選びましょう。両者の価格差は4,000円ほどです。

ディスプレイはiPadと同じく10.2インチなので、そこそこでかいですね。片手持ちってわけにはいかないかも。デバイスの大きさって、読みたい媒体によってチョイスも変わってくると思います。

文庫や一般的な書籍なら10.2インチは必要ないでしょう。でも、マンガを読む人なら、このくらいのサイズがないと迫力ある見開きページをドーンと再現できません。自分は寝転がりながら本を読む悪いクセがあるので、もうひと回り小さい方が使いやすいかな。重さは433gとiPadより軽くてイイ感じです。

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ペンはマグネットでサイドに貼り付きます

外装はタングステンの重厚なトーンで落ち着きがあります。付属のペンが筐体サイドに磁石でくっつくのは便利。肝心の画面ですが、やっぱりフルカラーのタブレットやスマホと比べるとギラツキ感が抑えられていて、長時間眺めていても疲れにくいです。16階調なんですが、一般的な書籍を読んでいる分にはまったく問題なし。逆にカラーグラビアが多用された雑誌だと、モノクロ&この階調では厳しいんでしょうけど、その辺はうまく使い分けたいですね。

周囲の明るさに合わせて画面の自動調整をしてくれる機能が搭載されていますが、私はなにせ寝床で就寝前に読書することが多いのでありがたいです。明るすぎる画面だと目が冴えて寝られなくなっちゃうことが多いですからね。

書く機能が加わって便利さ大幅アップ

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Kindle Scribeの目玉となる手書き入力機能ですが、これは想像以上に便利でした。手書きメモや日記など、思いついたままに書きまくって保存しておけるので、本当に普通のノートと同じ感覚で使えます。難しいことは一切なし。

作成したノートは自動同期機能でスマホでも見ることができるので、書き溜めておいたアイデアメモを外出先で確認するとか便利に使えそう。

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メモは白紙のほか罫線入りや方眼紙タイプもあり

取り込んだPDFやWordファイルに書き込みができるのも便利。これらのファイルはPCからUSB経由で転送もできるんですが、ブラウザ上のSend-to-Kindleというサービスを使って、ネット経由で転送することもできます。これがドラッグ&ドロップだけでいけてかなりイージーなんですね。

ファイル形式もPDFやWordファイルのほか、JPEGやGIFなどの画像ファイルにも対応しています。

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読んでいる本に付箋タイプのメモも挟める

あと、読んでいる電子書籍のページに付箋っぽくメモを挟めるのも便利。私、本に書き込みするのにすごく抵抗があったんですが、電子書籍なら躊躇なく書き込めますよね。この機能だけでもKindle Scribeはアリかなあ。

読書って没頭すると長時間にわたることも多いので、画面が柔らかくて目が疲れないってのは本当に大きなアドバンテージですね。それに加えて電池持ちの良さも素晴らしい。届いてから1回も充電せずに長いこと使ってますが、まだまだ全然へたる気配がなく、タブレットよりもはるかに強力なイメージ。

Kindleも初代リリースから15年以上が経過しているってことで、細かなところに技術の蓄積が生きているんでしょうね。

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ともあれ「読む」ことに特化したデバイスに「書く」という機能が加わって、Kindleの可能性は大きく広がった印象です。私は手書きのメモもよく使うのですが、用事が済んだり書き損じの反故紙がデスクに散乱してうっとうしかったりしますからね。

個人的にはもっと小さなサイズのKindleにも手書き機能を加えてくれるといいかなーって思いました。こちらも期待して待つことにします。


※価格など表示内容は執筆時点のものです。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。

Photo: 巽英俊
Source: Amazon

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