メリットありすぎな、iPhoneカメラ高解像度化。
iPhone 14シリーズが、いよいよ日本時間9月7日(水)26時〜のApple Eventで発表される見込みです。僕はProシリーズがラインナップされて以来、カメラ性能と携帯性のバランスから常にProをセレクトしており、今回もiPhone 14 Proに狙いを定めています。
そして、今回のiPhone 14 Proには、カメラについて過去最大の期待を寄せています。
iPhone 14 Proのカメラは4800万画素になる?
あくまで噂ですが、今回、この数年間1200万画素で据え置きだった解像度が4800万画素まで高解像度化すると言われています。
いやー、これが本当なら大事件ですよ。
ここ数年、ミラーレス一眼や一眼レフカメラユーザーの間では「解像度なんて2000万画素あれば十分」という声が多く聞かれていました。しかし、iPhoneが4800万画素になるのは、それとはまた別の話。
なぜならiPhoneカメラの使い勝手がダイナミックに変わる可能性を秘めているからです。
前提:iPhone 13 Proのカメラは何が良かったか
![Apple_iPhone-13-Pro_New-Camera-System_09142021](https://media.loom-app.com/gizmodo/dist/images/2022/09/01/Apple_iPhone-13-Pro_New-Camera-System_09142021.jpg?w=640)
本題に入る前に、iPhone 13 Proのカメラを約1年使ってどうだったのかを整理したいと思います。
ひとことで言えば「コンピュテーショナルフォトを当たり前にしたカメラ」。それがiPhone 13 Proだったと思います。
それ以前からも導入されていたとはいえ、iPhoneカメラにおいて本格的にコンピュテーショナルフォトが喧伝され始めたのは2020年発売のiPhone 12 Proからでした。しかし「なんか加工しすぎ」感があったんですよね。
それに対して、iPhone 13 Proのカメラで撮影する写真は、とてもナチュラルな印象になりました。
![IMG_42892](https://media.loom-app.com/gizmodo/dist/images/2022/09/01/IMG_42892.jpg?w=640)
それくらいiPhone 13 Proのカメラはよくできていました。
……しかし、そこには大きな欠点も。トリプルカメラシステムのクセが強く、使いこなすのには工夫が必要だったのです。
高解像度化によって、iPhoneカメラの弱点がなくなる?
iPhone 13 Proで料理写真を撮って「イマイチだな……」と思ったことはありませんか?
SNSでもiPhone 13 Proを「メシマズカメラ」と表現している人をたまに見かけますが、ほとんどの場合、超広角カメラで撮影されているはず。
というのも、iPhone 13 Proには超広角/広角/望遠の3つのカメラが搭載されているのですが、広角カメラに対して超広角と望遠は暗所撮影性能が大きく劣っています。
そして、デフォルトでは被写体にある程度近寄ると、広角カメラから超広角カメラに自動で切り替わってしまうんです。
それを回避するためには、マクロ機能をオフにして、広角カメラでちょっと遠くから料理を撮影して、それをトリミング。こうすれば、同じ画角でも段違いに綺麗な描写が実現できますよ。
ちなみにこれは近寄って撮影する料理写真に限らず、望遠カメラでの撮影や、ポートレートモードも同様。
……と、すでにお気づきかと思いますが、iPhone 14 Proで4800万画素の高解像度化が実現すれば、このトリミングの自由度がさらに増大するんですよ。
4800万画素あれば、スマホくさくない写真がさらに簡単に
![IMG_41042](https://media.loom-app.com/gizmodo/dist/images/2022/09/01/IMG_41042.jpg?w=640)
iPhoneでスマホっぽくない写真を撮るコツの一つが、望遠カメラを使うこと。
と言うのも、iPhoneの広角カメラで撮られた写真が当たり前になりすぎて、26mm(35mm換算)前後の画角が「スマホで撮りましたね」って印象になってしまっているんですよね。
それを回避するために望遠カメラが有効だったのですが、先述の通り暗所性能に劣りますし、iPhone 13 Proから77mm相当まで伸びてしまって少し使いづらくなってしまいました。
ですが、もしiPhone 14 Proが4800万画素センサーを搭載すれば、広角カメラからのクロップで50mm相当の撮影をしたとしても解像度は十分。
だって、28mmレンズと4730万画素を搭載したライカQ2の50mmクロップで約1,500万画素。トリミングしたってiPhone 13 Pro以上の解像度を維持できるんです。
![IMG_4540](https://media.loom-app.com/gizmodo/dist/images/2022/09/01/IMG_4540.jpg?w=640)
すでにiPhoneカメラはプロユースされていますが、4800万画素センサーの恩恵はプロにとって計り知れないものになる可能性がありますよ。
ソニーのフルサイズミラーレスの高解像度モデル「α7R」シリーズが出た頃から「スチルカメラの未来は、高解像度からのクロップ/動画からの切り出しになる」と言われていましたが、その未来が常に携帯しているiPhoneに訪れるとしたら……。
いやー、マジで楽しみですiPhone 14 Pro。