現実的なデザインだけど中身はガジェット!
現行車のみならず、未来のコンセプトカーを毎年発表する自動車メーカー。毎度目を引く至高の1台を作っているのがBMWではないかと思います。
ノイエ・クラッセのDNAを引き継ぐ
ドイツの「IAAモビリティ2023」で発表されたのは、「Vision Neue Klasse (ヴィジョン・ノイエ・クラッセ)」。1961年から1972年まで作られた、代表車「ノイエ・クラッセ」の系譜です。
外観はスッキリしたデザインです。前面のシャークノーズに、BMW車を象徴するキドニーグリルがライトと統合され自然な印象。ボディーは未来的な流線型ではなく、ちょっとマッスルカーを思わせるスポーツセダンとなっています。
電動化・デジタル化・循環性を大事に
開発、製造、使用、廃棄まですべての段階でサーキュラーエコノミーの精神で生まれた「Vision Neue Klasse」。
第6世代のeDrive搭載で排気ガスを出さず、再利用された素材を部品にし、廃棄後もリサイクルと循環型経済の理念が貫かれています。
新開発の円形バッテリーセルは、従来の角形より充電速度と航続距離が30%向上し、エネルギー密度が20%以上高くなったとのこと。
空気抵抗、転がり抵抗、熱管理などを含め、トータルで車両全体の効率が最大25%も向上しました。
車内が明るくタッチパネルがすべてを操作
インパネは大きなタッチパネルのみですが、フロントガラス内側に投影されるHUD(ヘッドアップディスプレイ)とシームレスに連動しており、運転中はハンドルにあるタッチパッドと、音声による操作が可能です。AR投影ができるそうで、未来的なUIやグラフィックにSFっぽさを感じます。
また窓の下にはeインクが使われ、照明は3D印刷されているなど、ガジェットの中にいる気分です。
2025年からの10年間を牽引する
「時代をリードするのではなく、次世代への飛躍を象徴する」という「Vision Neue Klasse」。コンセプトではもったいないですね。何よりインパネをいろいろ触って試してみたいものです。
Source: YouTube (1, 2, 3) , BMW (1, 2) BMW GROUP via electrek