ついに足が生える! 俺たちは歩ける!
これまで、Horizon Worldsのアバターは、上半身だけ浮いている幽霊状態でしたが、ついに人間として地に足をつけて歩くことができます。
Quest Homeベータ版でアバターに下半身を実装
UploadVRの記事によれば、Meta Communityフォーラムで、Quest Homeのベータ版でアバターに下半身が実装されたことを発表。
Meta(メタ)社の広報担当者Eliza Kernは、Horizon HomeとHorizon Worldsで 「今後数週間で足が見られるようになる」ことを認めました。
アバターのクオリティがひどすぎてミーム化したことがきっかけ?
Metaは、2021年にFacebook(フェイスブック)から社名変更し、メタバースの開発に注力することを宣言。
同社は、コンシューマー・テックの世界の中でも最も潤沢な資金をもつ研究・開発企業のひとつです。
しかしこのプロジェクトに何十億もの資金を投入しているにも関わらず、アバターのグラフィックのクオリティが2004年レベルでひどいことで有名でした。
ザッカーバーグは、この批判を個人的に受け止めているようです。
昨年の秋、CEOの無表情な目をしたメタバース・アバターの自撮りがひどすぎてミーム化し、ザッカーバーグは擁護に回らざるを得なくなりました。
Metaの2022年のカンファレンスで、ザッカーバーグは脚を実装された動画を公開しましたが、それはは実際のHorizon Worldsプラットフォームではなく、モーションキャプチャー技術で作られたものであることも判明しました。
それから足を生やすのに苦節一年
でも下半身を実装するってすんごいたいへんなんですよ。
メタバースのポイントは、仮想空間で身体的な体験を再現できることです。VRヘッドセットでは顔の表情や頭の位置を測定して、手持ちのコントローラーで腕の位置は特定できますが、下半身は腰から下にもデバイスを装着しないと難しいのです。
メタバースを完全に実現するなら、体にたくさんデバイスを装着する必要があるのは難点ですよね。
Metaは大まかな近似値でそれを解決しているようです。実際にユーザーの足の動きを測定することはなく、恐らく足の付根がどこにあるかを測定しています。
そのためアバターの他の箇所に実際の動きが反映されたときに、少しぎこちなくなってしまいます。
UploadVRによると、それを補うためにベータテスターは脚が三人称視点でしか見えない仕様であることを発見しています。
他人の脚や鏡に映った自分の脚は見ることができますが、自分の視点から見下ろしたときは自分の脚は見ることができないようです。
それでもついにHorizon Worldsの人類は大進歩を遂げようとしています。
そういえば、最新型「Meta Quest 3」の詳細が、9月27日の「Meta Connect」カンファレンスで発表されようとしていますね。こちらも楽しみです。