予約は今夜21時から。
13日に発表されたiPhone 15シリーズ。USB-C充電に変わったり、Proシリーズがチタンボディになったことが注目を集め、「今回のiPhoneは買うぞ!」と意気込む声が例年より多いように思います。
Apple本社で取材していた「ThunderVolt」の編集長、村上タクタさんからiPhone15シリーズ実機の写真とコメントが届きました。まだ予約するかどうか悩んでいる人はぜひ参考にされてください。
iPhone 15 Pro/Pro maxは「ひとまわりコンパクトに感じる」
軽いし、コンパクト。チタンの軽さと、角のR(曲面の曲がり具合)が大きいのが理由だと思うが、従来モデルよりひとまわりコンパクトに感じる。手に馴染む。ケースに入れずに使いたくなる。チタンならではのニブい金属色が非常に魅力的。私は例年Proモデルを買うのだけれど、今年はPro Maxを買おうかと思っている。
今のところA17 Proのパフォーマンスが必須になる用途は私には思いつかないが、なんといっても世界でもっとも集積度合が高いTSMCの3nmプロセスルールで作られたチップセットだというだけでもアガる。スペック上は、CPUで約10%、GPUで20%の性能向上とのこと。
今年はPro Maxを買おうと思っている理由のひとつは、5倍望遠、35mm換算で120mmのレンズを試してみたいから。光を4回屈折させるテトラプリズムを使ったコンパクトな光学系の効果はどのようなものなのか? 試してみたい。しかし、よく考えてみるとMaxにすると、48mmから120mmに飛ぶのでちょっと扱いにくいかもしれない。15 Proの77mmの方が、48mmと組み合わせるのに扱いやすいかも。遠くのものは、画角をしっかりとホールドするのも難しくなるし(手ブレ補正が強力になっているにしても)、ポートレートを撮るにしても77mmの方が扱いやすいような気がする。120mmにしたら、かなり離れて撮らないといけないし。このあたりは実際に使ってみてから考えよう。
話題のUSB-Cに関しては、私はLightningを気に入っていたのだけれども、USB-Cデバイスもたくさん持ってるので、USB-Cデバイスになったとしても、特に感慨がないことに驚いた。電力の小さなものはLightning、電力の大きなものはUSB-Cという使い分けで納得していたのだけれど。たしかに、USB-Cケーブルは選択肢が多いし、安価なのは助かる。
iPhone 15/iPhone 15 Plus「今年はお買い得」
自分で買うことはないけれど、今年はお買い得だと思う。A16 Bionicチップに48MPのセンサーが載ってるということは、ほとんど昨年のiPhone 14 Proに近いモデルだということになる。48MPセンサーの使い分けで、2倍望遠も使えるようになったので、2個しかレンズがないのに、0.5倍、1倍、2倍の3種類の画角を選べるようになったのが面白い。
写真では伝わりにくいけれど、裏面の色は鮮やかで良い。ガラス自体に色を染み込ませているということで、カメラ周りの部分の色がさらに濃くなってる(ガラスが厚いから)というのがユニーク。
(Proに比べて)USB-Cの転送速度が遅いということを嫌ってる人もいるが、写真や動画はiCloud経由で運用しているので、私自身はまったく気にならない。プロ映像用途で、大容量のProRes動画を転送するような用途だと気になるかもしれないが、そういう用途の人は15 Pro Maxを買うだろうし。
Image: 村上タクタ
Source: Apple