安心できる選択肢を。ライドシェアLyftが女性やノンバイナリーの乗客と運転手をマッチング

  • author Nikki Main - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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安心できる選択肢を。ライドシェアLyftが女性やノンバイナリーの乗客と運転手をマッチング
Image: Lyft

これはいい機能!

アメリカのライドシェアのLyftが、要望がとても多かった機能を新しく追加しました。女性とノンバイナリーの乗客が、同じ女性、もしくはノンバイナリーのドライバーを選べる「Women+ Connect」という機能で、これによってより安全・安心な乗車体験ができるようになりました。

女性のドライバーが少ない現状

この機能についてlyftは「女性またはノンバイナリーの方が、運転および乗車の体験をよりコントロールすることで、安心してlyftを利用できるようになります」と話し、ニュースリリースで以下のように述べています。

ドライバー(およびこれからドライバーになる人たち)に対する障壁が少なくなれば、もっと多くの女性が柔軟に収入を得る機会が増えます。運転することで、自分のビジネスにしたり、家族をサポートしたり。または素晴らしい人たちと出会いながらお金を稼ぐ楽しみを味わうことができます。

Lyftによると、Lyft乗車者のほぼ半数は女性乗客が占めているとのことですが、最近の調査によると、Lyftのドライバーのうち女性はわずか23%しかいないとのこと。現在、Lyftアプリでは乗車を注文する際に「参加する」を選択すると、「Women+ Connect」オプションが表示されるようになりました。

LyftのCEO、David Risher氏は朝の情報番組で「あなた自身の安心感のために、女性ドライバーを選べるということは、生きやすさにつながります」と発言しています。

ユーザーとドライバーの安全性を確保

Lyftは、2017年〜2019年の2年間に性的暴行の告発が4,000件以上あったと報告しています。またそれに加えて、性的暴行に対する責任を回避していると訴訟されたことで、投資家とユーザーがLyftとUberに対して安全対策を強化するよう要求。それで今回の機能が導入されたというわけです。

4月に、SOC Investment GroupはLyftに対して、ドライバーのさらなる安全性を確保するプロセスを確立する必要があると通知しています。

SOC常務取締役Tejal Patel氏は、Lyftが「ドライバーの安全上の懸念を認識し対処しないことは、離職率と採用コストの上昇、保険費用の増加、訴訟、そして規制当局からのさらなる検討など、会社にとって多くの不運な結果をもたらすことになる」とLyftへ厳しい言葉を投げかけています。

さらに多くの都市で展開予定

新機能「Women+ Connect」は、シカゴ、フェニックス、サンディエゴ、サンフランシスコ、サンノゼなどの都市でまずは導入。Lyftは近く、さらに多くの都市で展開する意向であると述べています。

ただし、「Women+ Connect」機能は「選択の機能であり、保証ではないこと」を明確にしています。この機能が選択された場合、女性およびノンバイナリーのドライバーが優先されますが、利用可能なドライバーがいない場合、アプリは男性ドライバーが送られることになるそうです。

LyftのRisher氏は、ニュースリリースで以下のように述べています。

Women+ Connectは、より多くの女性やノンバイナリーの方々に、自分の条件でお金を稼ぐ機会を提供し、乗客により多くの選択肢を提供できるようになります。この新機能の追加により、何百万人ものドライバーと乗客が、Lyftを選ぶようになっていただきたい。