そんな未来を予感させるデバイスです。
基本据え置き業務用ではありますが、ソニーが面白いカメラを発表しました。リモートコントロールで画角を決められるだけではなく、AIが判断して自動的に被写体を追いかけて旋回・ズーミングを行うフレーミングカメラ「SRG-A40」「SRG-A12」です。
共に1/2.5インチの850万画素CMOSイメージセンサーExmor Rを搭載し、4Kで最大30fps、フルHDで60fpsの撮影が可能ですが、2台の違いはズーム域。
黒いボディの「SRG-A40」が、光学20倍/超解像30倍ズーム(フルHD撮影時は光学40倍/超解像60倍ズーム)、白いボディの「SRG-A12」が光学12倍(フルHD撮影時は光学24倍)のレンズを備えています。
ワンオペで3カメラを運用できちゃう
注目したいのは、やっぱし自動フレーミングのところ。
被写体を自動追尾するPTZオートフレーミング機能を内蔵しており、被写体が歩きまわっても常にトラッキングして追いかけてくれます。
Kinectみたいに人体の骨格や頭部を検出したり、他の検出技術も用いて高精度な自動追尾を実現しているそうです。上半身をフレーミングする画角にセットしておけば、オペラ歌手のように手を大きく広げてもフレーム内に収まるようにしてくれそう。
会議室からホールまで、ステージとなる場所が決まったロケーション用のビデオカメラ。お値段は「SRG-A40」が46万4000円前後、SRG-A12が39万1000円前後となります。高い気もするけど、確実に登壇者を追いかけてくれるカメラを無人運用できるなら安いのかな?
カメラマンは手配せず、ワンオペ3カメ運用でスイッチングに専念といった、ディレクターだけで現場を回すこともできるのかも。
なお、こういったカメラは総じて本体内に記録機能はもっていません。
3G-SDI/HDMI/IPストリーミングで映像信号を出力するので、ATEM Mini Extremeのようなスイッチャーと録画/配信用のPCを別途用意しましょうね。
Source: ソニー