3,300m海底で見つけた金の卵、何が生まれたの?

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  • author 岡本玄介
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3,300m海底で見つけた金の卵、何が生まれたの?
Image: NOAA Ocean Exploration

中から出たのか外から入られたのかも不明。

地球の表面積の71%を占めている海には、まだまだ人類が知らないことがたくさんあります。

それを証明するかのように、アメリカ海洋大気庁(NOAA)が海底を調査した際、岩に張り付く金色の卵(らしき物)が発見されました。

海底に黄金?

8月30日に行われた調査は、アラスカ湾の水深3,300m地点。

探査船オケアノス・エクスプローラーが沈めた無人探査機が海底を潜航していたところ、光を反射して金色に輝く謎の物体を見つけたのでした。

サイズは直径10cmほどで、表面はスムーズでツヤツヤです。だけど裂けて穴が開いているのは明白。中を覗いても同じ色が見えたのだそうです。

視聴者も興味津々

画面を見ていた調査隊は、死んで引っ掛かったスポンジ? サンゴ? 卵の殻? などさまざまな可能性が思い付いたのだそうです。

しかし配信映像の視聴者たちから、「金のオーブ」や「金の卵」と呼ばれ、メディアで広まりました。

これが何なのかサッパリ分かんない

金の卵は探査機の吸引器で無事に回収が成功しました。ところがその正体が何なのか全く分からないため、機材や専門家が集結する実験室での詳しい調査に委ねるしかないのだそうです。

はたして新種なのか? それとも知っている生物だけど知らない状態なのか? 謎は深まるばかりです。

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Image: NOAA Ocean Exploration

さながら映画『エイリアン』の海洋版って感じです。ですが陸に上げたら鮮度や重力の関係からか、ベチョっとしてさらに正体不明になってしまいた。

調査隊の感想

責任者のサム・カンディオ氏は、こうコメントしています。

この発見は心躍るものである反面、地球にとっていかに人間が小さい存在なのか、また海について学ぶべき事柄がどれほど残されているのかを痛感させられました

卵もですが、中に何があったのかも気になりますよね。そして日本人なら思うのが、「どうやって食ったら美味いのか?」ではないでしょうか?

Source: X, NOAA Ocean Exploration via Boing Boing