OpenAIからChatGPTの新たなサービス、企業向けの「ChatGPT Enterprise」が発表されました。
ChatGPTは、これで無料版含め3モデル展開となります。
企業向け「使い放題」プラン
新たなChatGPT Enterpriseの前に、既存モデルをおさらい。
無料で誰でも使えるChatGPTは、言語モデルGPT-3.5を使用。月額20ドルの有料版ChatGPT Plusは、言語モデルが最新版のGPT-4でより賢いうえに、ウェブ検索やプラグインに対応。ベータ機能も先行使用できます。
今回発表されたChatGPT Enterpriseは、有料のPlusプランにさらにいろいろ上乗せされた内容です。まず、Plusでもかかっていた利用制限を撤廃、ガチ使い放題。3万2000トークンという、より長い文章を入力・理解することができます。そのほか、レスが速いとかデータ解析強化とか管理画面あるとか、etc...。
しかし、企業向けとして1番大きな魅力(安心)は、ユーザーが入力したプロンプトやデータが、AIモデルのトレーニングには活用されないというところ。データは暗号化、SOC 2コンプライアンスも満たしており、プライバシー・セキュリティともにビジネス向けに強化されています。
価格は? 何人まで使える?
企業向けのChatGPT Enterpriseの基本料金は明かされていません。これは、サービスを使う規模(人数)に応じて価格が変わるからかな。
興味を持った企業は、導入・価格など、公式サイトから問い合わせとなっています。
OpenAIいわく、フォーチュン500企業の8割で、社員が仕事でChatGPTを使っているといいます。ならば、その層でマネタイズを目論むのは当然。
熾烈なAI競争において、開発を進めるにも、各国の規制に食い込むにも、何よりOpenAIは今お金が必要なはず…。
Source: OpenAI