IBMはAIを採用する代わりに、新規雇用や人材は削減していく方針

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  • author Kevin Hurler - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
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IBMはAIを採用する代わりに、新規雇用や人材は削減していく方針
Image: Laborant(Shutterstock)

けっこうな仕事がAIで済んじゃうらしく…。

いまChatGPTなど、AIの話題がホットです。危機感すら覚えている人は少なくないようでして、最大の心配事はAIに職を奪われるのでは?でしょう。すでに米国では、かなりの規模で現実の脅威となっているみたいですよ。

IBMは採用方針を大幅変更

このほどBloombergは、IBMのArvind Krishna CEOへの単独インタビューを実施。顧客との対面での事業やソフトウェア開発など、新たに優秀な人材を採用していくべき分野は変わらないとしつつも、そうではないバックオフィス業務においては、今後は新たな雇用をストップするか、大幅に制限していくとの方針が語られています。

ちなみに、IBMにおいては、総務や人事などのバックオフィス業務に従事している人が2万6000人ほどいるらしいのですが、今後5年以内に、その3割AIに切り替えてしまえるだろうとの見通しも明かされています。

米Gizmodoがこの件について、IBMへ問い合わせたところ、新規雇用を打ち止めにするつもりはまったくないものの、やはり厳しい経費削減が経営に求められており、顧客とのコミュニケーションや革新的な技術開発とは関連がない分野において、慎重に人材を絞っていくことは重要だとの見解が示されました。

たとえバックオフィス業務だけではあったとしても、人間からAIへの切り替えがCEOインタビューどおりに進んでいくなら、一気に7,800人職を失うことを意味します。これも時代の流れなのでしょうか?

なお、AIをサポートツールとして活用するならば、より円滑に業務を進められることが示されたとする調査結果な どは発表されています。しかしながら、完全に人間の代わりとなるのか? そこには疑問を呈する動きもあるようです。この波は、いずれ日本にもやってくるのでしょうか。

Source: Bloomberg