iPhone向けのApple純正モデムチップ、2026年まで登場しない模様

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iPhone向けのApple純正モデムチップ、2026年まで登場しない模様

半導体大手のクアルコムが、自社のSnapdragon5Gモデルチップの供給において、2026年までAppleと契約をかわした発表しました。

この発表で、Appleがクアルコムから撤退し、自前でモデムチップを開発するという噂が、当面実現しないことが確定!

開発していない、わけではない

Appleが自前モデルチップを開発している。

その噂の発信源は何を隠そうクアルコム。今年2月、クアルコムのクリスティアーノ・アモンCEO自らが、モデムチップ供給の契約が年内いっぱいで切れることから、来年からはAppleは自社モデムチップを製造するのではないかと発言したのです。

今回の契約延長は、あくまでも2026年までの話。Appleが自社モデムチップ開発をやめた・していないということではありません。ただ、実現は思ったより先かなということ。

Appleアナリストとしてお馴染みのミンチー・クオ氏も、Apple自社モデムチップ説を押しており、iPhone SE 4に搭載するのではと語っています。クオ氏の予想では、Apple自社モデムチップ製造スタートは2025年、最悪2026年にズレる可能性も。

Appleが慎重を期したのだとすれば、クアルコムとの2026年までの契約延長はうまいタイミングなのかもしれません。

クアルコムによる株主の説明によれば、今回のAppleとの契約延長は、2026年リリースのスマートフォンにおけるチップ供給のシェア2割獲得を意味するといいます。また、Bloombergによれば、クアルコムにとってAppleは超VIP顧客。クアルコムの年間利益の1/4に当たるとのこと。

増えていくApple自社チップ

iPhoneに搭載されているプロセッサ、Aシリーズ。最新版は、iPhone 15 Proでの搭載が予想されているA17 Bionic

パソコンでは、Apple初の3nmと言われるM3チップの登場が期待されています。Appleは、このMチップシリーズでIntelチップから自社チップへの移行を見事成功させました。

ここにリンゴ印のモデムチップまで加われば、Appleはより一層、自社製品の開発スケジュールや機能をコントロールしやすくなります。